マグネシウムは次世代の環境対応材料として注目されている金属であり,その比重は鉄の1/4、アルミの2/3と実用金属中では最軽量です。また、地球上で8番目に多く存在する元素であり海水にも多く含まれており、リサイクル性も良いと言われています。
板や管など塊になったものについてはバーナーなどで炙っても火はつきません。しかし,よく科学の実験などで使用されるマグネシウムリボンや粉末などは表面積が多いためすぐ酸化し,勢いよく燃え上あがるため注意が必要です。
また,燃えているマグネシウムに水をかけるなどの行為は大変危険であり,加工を行う際は正しい知識と安全管理が必要です。
更にはマグネシウムの燃焼へ
マグネシウム合金の種類は一般的にASTM(ASTM International:米国試験・材料協会)規格のものが使用されており,下記のようなものがあります。ちなみにJISのマグネシウム規格はASTM 準拠となっています。
展伸材:AZ31(Al3%,Zn1%)
鋳造材:AZ91(Al9%,Zn1%)
押出材:ZK60(Zn6%

おおむね下記のようになります。その他詳しくはマグネシウム協会などでご確認ください。
| 引張強さ(Mpa) | 耐力(Mpa) | 伸び(%) | 硬さ(HB) | |
| ZK60 | 340 | 260 | 11 | 75 |
| AZ80 | 340 | 250 | 11 | 67 |
| AZ31 | 255 | 200 | 12 | 49 |
| AZ61 | 305 | 205 | 16 | 60 |
| AZ91 | 230 | 150 | 3 | 63 |
| 純マグネシウム | 190 | 85 | − | 46 |
加工性については,特に切削性が大変良いとされ削りやすい金属となっています。
しかし成形性については,マグネシウム合金の結晶構造上,温間での成形が必要となっています。現在この問題を解決すべく各方面の研究機関及び大学が盛んに研究を行っています。
ちなみに,現状のマグネシウム製品はダイキャスト及び鋳造がほとんどを占めています。これは,マグネシウムの湯流れ性が良く,薄肉化も可能となりつつあるからです。
一般的な製品には,化成処理や陽極酸化処理といった絶縁処理及び表面処理が広く行われております。これはマグネシウムが最も卑な金属であり,水と反応すると水素を発生させたり,異種金属と接触すると腐食するからです。
一般的にマグネシウムへのメッキは難しいと言われていますが,近年のメッキ技術向上により可能なものもできてきています。特にAZ91などの比較的アルミの多い合金ではメッキが行いやすいと言われております。
構造用としては,ダイキャストによる情報機器の筐体や鋳造による自動車用ホイールなどがあげられます。また,展伸材も最近需要が伸びつつあります。
その他としては,アルミニウム合金の添加剤や合金精錬添加剤等にも多く使われています。
近年,マグネシウム地金の8割以上は中国で生産され,その他北米,ヨーロッパなどでも生産されているようです。その後の合金精錬や圧延等は,日本でも数社が手がけており,圧延板や押出材の最終製品として販売されています。
金属系の商社であれば取り扱っているところも多いと思われますが,本工業会にもマグネシウムに詳しい商社がございますので,お気軽にお問い合わせください。
金属の価格で主に使われる重量換算ではマグネシウムはかなり高いように見えますが,体積換算に置き換えますとアルミと同等ぐらいになります。
マグネシウムは食品や飲料水にも含まれている成分なので,一般的な使い方をするものであれば,人間に害が無いと思われます。
ただ,血液中に大量に入るとマグネシウム中毒になるそうです。医療機器に使用する場合は医学の先生に相談する必要があると思われます。
マグネシウム工業会は部品1つからでも,対応させて頂きます。
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